こんにちはー!アビーです
今回はツアーを使わず、個人でトーレス・デル・パイネ国立公園のミラドール・ラス・トレスにトレッキングへ行く方への徹底ガイドです
- パイネ公園への行き方を知りたい
- 日帰りで行く為の時間や費用の目安は?
- ルートや難易度・服装など用意する物は?
- 個人でも大丈夫?
私たちは2024年4月のチリでは秋のシーズンに行ってきました
結論から言えば、朝は6:00に起きて夜帰宅したのは22:30と長丁場でしたが個人で全て事前手配が可能です
パタゴニアの息をのむ絶景とチャレンジ感があり様々な景色が現れるコースで過去で断トツ1番のトレッキングコースでした
上り道だけでなく平坦な道も挟むので、バリバリ運動をしていない60代の女性達も苦労しながらも何とか達成できるレベル
私たちが行った時期はパタゴニアの風景と大規模な紅葉が交わり本当に綺麗でしたので秋もオススメです
ちなみに、時間がないという方には1日でトーレスデルパイネ国立公園全体を満喫できる1日ツアーも送迎付きで下準備要らずなのでオススメです
1日ツアーの詳細はそれでは詳しく見ていきましょう!
トーレス・デル・パイネ国立公園の解説
パイネ国立公園はチリ南部にある超広大な土地で湖や山、氷河などが公園内で見れます
公園の中には日帰りトレッキングから、10日程かけて行うものまで主に5つのルートがあります
- Wトレック: 約60〜80km、5-7日コース
W字型のルートのコースで、パイネ公園の主要な景観地を周る - オーサーキット(Oトレック):約110km、9-11日コース
パイネ国立公園内を一周する - ミラドール・ラス・トレス・ハイキング:約20km、日帰り
湖越しにトレス・デル・パイネの三つの塔が見れる - フランス谷ハイキング
- グレイ湖ハイキング
そんな中でも観光客に有名なのが日帰りでできる上記写真のミラドール・ラス・トレス・ハイキング(Base Torres)へのトレッキングです
Mirador Las Torres Hike (Base Torres)の概要
- 距離: 往復約20km
- 標高: 845m
- 所要時間: 約8〜10時間(休憩を含む)
- 難易度: 中程度
標高を見てもわかるように激しく登るというより、長い距離を歩きます
このルートは1年中オープンしており、ベストシーズンは夏から秋(10月~4月)が人気です
5月からは雪も積もり始め、トレッキングコースが分からくなる為ガイドを必ずつけましょう
パイネ公園へのアクセスと費用
プエルトナタレスバスターミナル
↓【1時間半】
アマルガ湖(チケットセンター)
↓【20分】
ウェルカムセンター(登山開始口)
パイネ公園に行くにはプエルトナタレスという町からバスを乗り継いで向かうのが王道です
町を出発してからトレッキング開始までに2時間程長いバス移動があります
パイネ公園内にもホテル施設はありますが1泊数十万からと高級ホテルのみ
プエルトナタレスからの始発バスは7時発です
私たちはこの始発に乗って行き、事前にオンラインで購入していたチケットをチケットセンターで見せた後ウェルカムセンター行きのバスに乗り換え、9:15にウェルカムセンターに到着しました
このウェルカムセンターからトレッキングがスタートです
立派な施設で、軽食やグローブなど小物の販売がありました
帰宅は20:20アルマガ湖を出発するバスを予約しており、プエルトナタレスに到着したのは22:00でした
プエルトナタレス-アルマガ湖のバスは満席になる事が多いので事前予約をオススメします
複数のバス会社から出てますが、バスは頻繁に出ておらず4時間おきとかの感覚です
パイネ国立公園3日入場料:31USD
プエルトナタレス〜アマルガ湖バス往復:22USD
アマルガ湖〜ウェルカムセンター往復バス:8000CLP
アマルガ湖-ウェルカムセンター間のバス運賃は現金のみとなっているので1人10000CLP程持って行きましょう
日帰りトレッキングのルート説明
それでは詳しく6つのゾーンに分けてルートを写真と共に説明していきます
ZONE :高原エリア
これから登って行く山を見ながら平坦な草原を30分ほど歩いて近づいて行きます
右側に見える山の周りをぐる〜っと回って反対側に行くまでの序章です
ZONE :最初の緩やかな歩きにくい斜面
緩やかな斜面の道を登り始めて行きます
道は岩と砂利道で出来ており歩きにくいので体力が心配な方はトレッキングポールがあると負担が減ると思います
早朝で寒く重ね着していたズボン・ジャケットをみんな脱ぎ始めていました
ここでは後ろを振り返ると広大な土地と湖の絶景があるので、是非時間をとって後ろを振り返ってください
ZONE :広大な渓谷を見下ろす強風エリア
斜面を登り終えるとそこにはWindy Passという注意看板と共に強風が吹き荒れるオープンエリアが待っています
右手には川が流れ、前方には雪を被った山々が見える絶景です
私はここが一番好きなトレッキングポイントでした
尾根沿いの平らな道〜緩やかな坂を歩いて進んで行きます
ZONE :キャンプChileno森エリア
歩き始めて2時間程でキャンプエリアのチレノに到着します
有料のトイレ、レストラン、キャンプサイトがありここで給水も可能です
キャンプ場を後にすると幾つもの橋を渡り山の中を歩くエリアです
ここも急な坂は数箇所しかなく楽しみながら進めるかと思います
太陽が当たらなくなると急に肌寒くなるので重ね着で調整が必要です
ZONE :細い道の岩場急斜面
突如急斜面の水が流れる岩のエリアが現れます
ここは道が細く登ってくる人と降りて行く人が譲り合わないと通れない狭さで
岩をよっこいしょと踏み上がりながらくねくねと登って行きます
さらには上から湧き水が流れていて湿っていたり小さな流水があったりと足元が危険なエリアです
ZONE :1番の難関岩場の斜面の後の展望台
少し開けたエリアに最後の無料トイレがあり、トレスデルパイネの塔が見上げれます
ここから1時間半が最後の難関の始まりです
道という道はなく岩場をどんどん登って行きます
見上げると遥か遠くにハイカーが見え、あそこを登って行くのかぁ、、、と決心します
汗はかきますが、標高も高くなってきており風も吹き暑いのか寒いのか分からない状態です
このエリアがみぞれや暴風、雪や雨など天候が荒れやすいと聞きました
最後の大岩を越えたらゴールです!
天気がコロコロと変わるので、三つの塔が雲に隠れていないチャンスがあれば写真を撮っておきましょう
登っている時は写真のように半袖ですが、動きを止めた瞬間とても寒くなるので重ね着をし、温かい飲み物があるとほっこりします
以上がトレッキング片道4時間程のルートです
大体6つのステージがある肌感でしたが、どこも風景が全く違うので飽きないトレッキングです
秋は紅葉、夏は新緑で綺麗だそうですので是非いいシーズンを狙って楽しんでください
気候と服装・持ち物のリスト
- パタゴニアの気候は変わりやすい
- 開けたエリアと木に覆われたエリアがある
- 夏でも冬でも1日の中に全部の四季を感じる
上記をしっかり踏まえた上で準備をしてください
- 防風・保温・長袖(半袖)・速乾肌着の重ね着
- レインコートなどの防水シェル
- ハイキングシューズ
- 手袋・ニット帽・ネックウォーム
- 水ボトル+小さな保温ボトル(給水所があるので1本で十分)
- スナック
- ヘッドトーチ
- トレッキングポール(なくても大丈夫)
- トイレットペーパー(2箇所目のトイレは紙がない)
服装
登り始めて暑くて汗をかき始めたら、木陰に入り急激に寒くなったりと気温の変化がとにかく激しいので、脱ぎ着が出来る重ね着が大事です
(汗が冷えてきたらどんどん体温が奪われていきます)
私はメリノウール素材のインナーを肌着+レギンスで着用しています
8時間歩くので必ず慣れたハイキングシューズを着用しましょう
劇的に足の疲れが変わるので、使った事がない方は有名なニューバランスの中敷を是非試してみてください
食料
私たちはサンドウィッチを作って、ビスケット、バナナ、シリアルバー等重くない物を持っていきました
ゴミ箱はなく自分で全て持ち帰るのでゴミを入れる袋があるといいです
お水は、途中で給水所もありますし流れている川の水は飲料可能ですので1本で十分です
頂上に着いた時や休憩中動きを止めた時に体が冷えるので小さな保温水筒に温かい飲み物を持って行くとリラックスしますよ
がぶ飲みはしないので超軽量の缶コヒーサイズがオススメです
個人で行く日帰りパイネ国立公園のまとめ
- 距離: 往復約20km
- 標高: 845m
- 所要時間: 約8〜10時間(休憩を含む)
- 難易度: 中程度
プエルトナタレスに滞在している場合はトレッキングスタートまでに2時間のバス移動が必要です
バス代往復(約5000円)+入場料(約5000円)でかかる費用は大体1万円
パタゴニアではフィッツロイ、有名なアカテナンゴの火山など様々なトレッキングや登山を行ってきましたが
トレスデルパイネは私の中では過去で1番のトレッキングです
コロコロと変わる風景、後ろを振り返ると広大な草原、前には雪山、横は渓谷と川、その周りに広がる紅葉とこれ以上はないであろう景観でした
難易度も個人的には簡単な方で、最後の急斜面1時間半さえ頑張れば他は楽しいトレッキングという感じです
8時間歩ける健康な方なら比較的みんな行けるコースかと思います
トレッキング中に激変する天候なので服装は気をつけてください
是非この記事がこれから個人で行く方のお役に立てれば幸いです
それでは〜!